小中学生向けの経済講座 第94回

7月4日(月)、小中学生向けの経済講座(第94)を開催しました。

 

3955万円 住宅ローン 10年で4割増
今回のI君のテーマは住宅ローン。下の新聞記事は、首都圏を中心にマンション価格と、マンションを購入する際の住宅ローンがバブル期を超える高水準に達している、という内容です。

 

 

この記事を通読した上で、メンバーに質問をしながら、内容に対する理解を深めていきました。

 

<ポイント>
・マンション価格上昇の要因の一つは、「地価上昇に加え、人件費や資材費が膨らんでいること」で、これは市場における供給サイドの要因。

 

・一方、需要サイドの要因としては、共働き世帯が増えたことが挙げられる。個人ではなく、世帯レベルでローンの返済能力が上昇しているケースが多くなっている。

 

・共働きで高収入の夫婦を「パワーカップル」という。厳密な定義はないが、メンバーに尋ねてみたところ「年収1500万円以上」とのこと。

 

首都圏だけでなく、近畿圏、東海圏でも同じような現象が起きている。つまり人口が減っていない、特別な地域の特別な現象といえる。

 

 

東京ディズニー 新サービスに物議
人気のアトラクションの利用を有料で時間指定できる「ディズニー・プレミアアクセス」の紹介記事です。

 

 

この記事を読み、「ディズニー・プレミアアクセス」に賛成か反対かに分かれ、それぞれの論を立ててもらいました。賛成だというSさんとI君が賛成派で、どちらかといえば否定的だと答えたK君が反対派になりました。

 

まずはI君が「時間を効率よく使える」点をアピールしました。そして、その結果、その人たちは繰り返しディズニーにやって来るようになるだろう、とのこと。

 

逆に、K君は「1回2000円という値段の高さ」「普通に並んでいる人は一層遅くなり、もう来たくなくなるのでは」と発表。1回2000円は1人の値段であり、1家族ではありません。

 

Sさんは「利用したい人が利用し、したくない人はしなければよい。選択できるという点が重要」「お金はまた稼げばよいが、時間は二度と戻ってこない」と、論を展開。

 

3人とも発表が上手くなっていますね。このテーマに決まった答えはなく、考え方・価値観によって、いかようにも意見を組み立てることができます。ロジックと表現方法を考える、大変よいトレーニングになりました(前回から2回続けて行いました)。

 

なお、同様のサービスが富士急ハイランドナガシマスパーランドユニバーサル・スタジオ・ジャパンにもあるそうです。なるほど~。

 

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