中3生、意外なところから力がつく

学校が再開して2週目に入りました。近隣の中学に通う中3メンバーに学校の様子を聞いたところ、2年生の単元の抜けているところ(3学期の最後の部分)を授業でやっているようです。

そうすると、臨時休校中に課題として出され、自習してきた中3の単元と合わせ、次のような現象が起こっています。

<数学>
・2年最後の「確率」を自宅学習で予習した後、臨時休校が延長し、3年の「式の展開」「因数分解」「平方根」も予習の対象となった。
・「因数分解」で時間がかかり、「平方根」に戸惑いながら少しずつ前進してきたところで学校が再開し、「確率」の授業が始まった。

<理科>
・中2最後の「電流と磁界」(誰かしら、何かしらのガイドがないと、なかなか難しい)を自宅学習で時間をかけてこなした後、中3の「化学変化とイオン」(「電流と磁界」よりさらにハードルが高い)が課題に追加された。
・少しずつ中3化学のイオンに頭が慣れてきたところで、学校が再開し、また「電流と磁界」に戻った。

<社会(歴史)>
・自宅学習で明治大正昭和(WWⅡまで)と進めてきたところで、学校再開で再び明治時代に戻っている。
※近現代史は難しく、歴史の教科書を読んでも(説明が少なすぎて)因果関係が掴みにくい。

つまり、以上の教科は少々大げさな表現を使えば、複数の内容が“同時進行”している状態になっているといえます。

彼ら(中3生)は小学生時代以来、このような経験をしたことはまずないと思います。「確率」と「平方根」はほとんど別物ですし、「磁界」と「イオン」も接点はほとんどありません。中3生の大半はかなり大変な思いをしていることと推察します。

しかし見方を変えれば、通常の状態でも、夏休み以降、受験対策を強化していくと、複数の単元を混ぜながら“同時進行”していくのは当たり前のこととなります。

もちろん、個々の単元で分からないところ、不十分なところはしっかりサポートする必要がありますが、その上で現在の状況は脳を切り替えていく、よいトレーニングになるとも考えられます。

「言うは易し」でそう簡単なことではありませんが、与えられた状況をチャンスと考え、いかに生かすかが大切です(この先の人生にも重要だと思う)。毎日いろいろな言葉をかけながら、中3メンバーと向き合っています。

 

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