小中学生向けの経済講座 第80回

3月7日(月)、小中学生向けの経済講座(第80)を開催しました。

ヤフー・LINE、巨大IT企業に対抗
I君が、ヤフーとLINEの社長にインタビューした記事(朝日新聞)を持参してくれました。


I君の問題意識は「日本のIT企業がGAFA(米国)やBAT(中国)と肩を並べるような企業になれるのかどうか」でした。

ディスカッションするには難しいテーマでしたので、市場規模(利用者数)の違い、言語の壁について解説しました。競争条件に大きな違いがあるということです。

その上で、それでも日本企業がある程度大きくなれるのは、日本経済の規模が1国として非常に大きいからである、という点を付け加えました(ヤフーもLINEも、利用者が約9000万人ずつ)。

 

株主優待が減少する可能性
以前の経済講座で取り上げた「東京証券取引所の再編」に関係して、株主数要件が緩和されるために、個人投資家が軽視され、株主優待が減っていくのではないか?という特集記事を見つけたので、それを紹介しました。


Sさんがこの記事に出てくる桐谷広人さん(将棋棋士)のことをよく知っていて、TV番組の話をしてくれました。また、「NISAで個人投資家を増やそうとしながら、一方で逆行するような動きではないか」との考察を披露してくれました。

I君からは「個人投資家が減ると、株主が大口の投資家に偏り、そのことが株式市場での企業評価に影響を与えるのではないか」という深い分析が出てきました。

 

銀行が硬貨取り扱い有料化
・「駄菓子屋さん銭々恐々」という記事を使って、銀行の硬貨受入れ有料化についてディスカッションを行いました。


K君が「お釣りでもらった1円玉と5円玉は、帰宅すると別のところに入れるようにしている」と発言(僕と一緒です、笑)。

Sさんは家族で1.5ℓのペットボトルで1円玉を貯め、その枚数は1000枚を優に超えるそうです。

I君から「キャッシュレス化が高齢者だけでなく、子どもにも影響があることが分かった」との発言。なるほどです。

いつもながら、K君は計算分析が速い!と実感するコーナーでした。

 

その他の紹介記事

 


今回もたくさんの発言・質問が出て、楽しい経済講座となりました。

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