小中学生向けの経済講座 第110回

11月21日(月)、小中学生向けの経済講座(第110)を開催しました。

 

家庭用の冷凍食品 売上げが伸びる
このところ冷凍食品の販売が目立つようになってきました。

 

 

コロナへの対応がきっかけだとみられますが、家庭向けの売上げが急速に伸びて、業務用の売上高とほぼ同水準になっています。

 

メンバーからは「さほど価格が高くないので広まると思う」「でも、1000円を超える(冷凍の)ハンバーグを買うかなぁ」などの声が聞かれました。

 

味や栄養面でのクオリティが上がり、共働きの家庭がさらに増えれば、今後さらに伸びていく可能性が高まります。

 

 

最低賃金増に年収の壁
これが本日のメイン・テーマ。先日、最低賃金(時給)上昇の話題を取り上げましたが、それでも年収はさほど増えない、という内容です。

 

 

理由は「年収の壁」です。
・所得税負担が生じる「103万円の壁
・社会保険料の支払いが生じる「106万円の壁
・配偶者の扶養を外れる「130万円の壁

 

これらがあるために、時給が上がっても、年収を増やすことができない人が大勢います。そのような人たちは、結局1年の終りになると、壁を越えないように労働時間を調整することになります。記事内のグラフでも、パートタイム労働者の時給が上がっているのに、年収が横ばいのままであることが一目瞭然です。

 

税金や保険料、扶養家族といった、難しい内容が並ぶテーマですが、このままであれば現在の10代の人たちもいずれ直面することになる問題です。時代遅れの制度がそのまま残り、社会設計が不適切である、格好の一例です。

 

 

リニアとストロー効果
以下の記事を元に、リニアが開通した時にストロー効果が起きるのかをディスカッションしました。

 

 

印象に残った意見としては
・(四国の場合と異なり)東京と名古屋という、ともに経済発展のレベルの高い地域同士なので、ストロー効果は起きにくい
名古屋(愛知県)は製造業がしっかりしているので、企業の移動(名古屋から東京へ)が起きにくい
が挙げられます。経済頭脳が実によく回転している!と感心しました。

 

 

ドローン 橋やトンネルの点検に活用
前回のドローンの話題(日用品を届けるサービス)の続編として、行政が橋やトンネルを点検する仕事をドローンで行うという記事を紹介しました。

 

 

高度経済成長期に建設された橋やトンネルの多くがこれから「更新期」に入ってきますので、日本中でドローンが活躍することになるかもしれません。引き続き、注目です。

 

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