中3化学の難易度が上がっている①
中学3年の理科は化学から始まります。先週、今週と中学生の定期テストが行われていて、3年メンバーはその化学に取り組んでいる最中です。
3年の化学は、2年の化学反応(化合、分解、酸化、還元、元素記号、化学式、化学反応式)を発展させて、イオンの基礎を学び、高校の化学への橋渡しの役割を果たしています。
中でも手強いと感じるのが電気分解と電池の違いで、しっかり理解していないと両者を混同します。
昨年度までの教科書がこちら(東京書籍版)。両者を左右に並べて、その違いがよく分かる説明になっています。
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それに対して、今年度からの教科書がこちら。なぜ昨年度までの分かりやすいレイアウトを変えてしまったのか、不思議です。見にくくありませんか。
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その上で、新しい教科書ではダニエル電池を取り上げています。ダニエル電池は前出の化学電池を正しく理解していることが大前提です。
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似たような図が並びます。ていねいに考えて、違いを整理しないと混乱してしまいそうです。理科において、理解のレベルでこんなに質問の多い単元は他にないと思います。
※他単元でも問題を解くレベルになると、難易度を上げるためにいろいろと仕掛けが施されるので、質問はいろいろと出ます。ここで言っているのは、内容を理解するのが大変だということです。
私が中学生だった頃と比べて、格段に難しい内容になっています(当然か、笑)。繰り返し教科書を読んで、問題を解き直して、習得に努めるメンバーの姿を見ると、大変感心します。