Mさんの図形センス

小学5年メンバーのMさんは、5年生の単元を予習している。

1学期の算数で、直方体・立方体の体積が出てくる。3次元空間は、4年生の終わりに少し出てきて、たて・よこ・高さの観察を学んでいるが、体積を求めるとなると少々厄介だ。特に、切ったり埋めたりが必要になるケースは苦戦する。

もちろんスムーズにこなす人もいるが、紙の上で立体図形を考えるというのが大きなハードルになる人もいる。2次元の場所で3次元の世界を処理するのだから、困るのも無理はない。

ましてや予習である。教科書を見ながら、試行錯誤することになる。さらに言えば、僕は解き方を説明しない。そんな勿体ないことはしない。質問が出た時点で、初めてその疑問に答える。

さてMさん、たしかに最初は戸惑った。ところがだ、ある問題で(僕が知る限り)どこににも出てきていない、図形の切り方をして、大変すっきりした計算で正解を導き出した。

ノートを覗き込んだ時、一瞬「あれれ、この式は何だ?完全に間違いかな」と思った。しかし、よく見ると、「おーーー、そういう風に切ったのか!全く思いつかなかった!!」と、嬉しい驚きに変わった。

「Mさん、この出し方はいいね~。僕は思いつかなかった。すっきりしていて、美しいよ!」と声をかけた。算数・数学で「美しい」は最上級の賛辞です。

算数・数学はとかく公式に当てはめて…となりがちですが、観察力・分析力が問われる問題もあります。解き方が1通りでない問題もあります。Mさん、そのセンスを磨き続けていこうぜ!

 

Follow me!

次の記事

I君のつぶやき