小中学生向けの経済講座 第61回

9月27日(月)、小中学生向けの経済講座(第61回)を開催しました。

今回の主な内容
①スタディクラブからの記事紹介
②メンバーが興味を持ったニュース
③特別テーマ:自民党総裁選と株式相場

 

①スタディクラブからの記事紹介
第58回講座で取り上げた「エネルギー」に関連して、発電コストの試算を報じる記事を紹介しました。

 

主な発電方法の試算が、2015年と2030年を比較する形で掲載され、大変分かりやすい記事です。

「原子力のコストがこんなに低いとは思わなかった」
「LNG(天然ガス)という言葉を初めて知った」

などの感想が出ましたので、原子力やLNGについて説明を加えました。そして、太陽光パネルが普及していけば、パネル価格が低下するため、太陽光発電のコストも下がっていくなど、条件が変われば発電コストも変わっていくことを伝えました。経済は常に変化している、という重要ポイントの一例です。

 

②メンバーが興味を持ったニュース

I君がアサヒビールの経営戦略に関する記事を持ってきてくれました。

 

中学生でビール業界に関心を持てるところが素晴らしい(笑)。アサヒ、キリン、サッポロ、サントリーを中心とした業界や、ビールに分類されない安価な類似商品などについて、説明しました。

I君から「家飲みに力を入れていると言うが、コロナが収まれば業務用の売上げが戻ってくると思うので、その時にどういう経営戦略になるのか」という、大変よい質問が出たので、この点についてディスカッションしました。

 

続いて、K君から日米首脳会談に関する記事の紹介がありました。

 

「会談たった10分」「首相「卒業旅行」満足げ」との見出しが目立ち、大変おもしろい記事です。

K君から「本文中に「バイデン大統領の優先度の低さ」とある一方、菅総理に「非常に大きな存在だった。寂しくなる」と伝えたとも書かれていて、大事なのか大事でないのか、どちらなのか」という質問が出ました。もっともな疑問です。

中国を絡めた日米関係、バイデン大統領とトランプ前大統領との違い、首脳会談の準備がどのようになされるか、などについて解説し、そのまま次の自民党総裁選の話題につなげました。

 

③特別テーマ:自民党総裁選と株式相場

みんな、よく報道をチェックしてきたようです。Sさんから「世襲議員とは?」との質問が出て、自民党を中心に世襲議員だらけになっている現状を説明しました。

K君から「この1週間、株式市場をチェックしていたが、大きな変化はなかった」との発言がありました。その通りです。日本が休場だった間に起こった大きな動きがあり、それが中国発だったことを補足説明しました。

各種報道から選挙結果についてのいろいろな予想が出ていることを確認し、1年前の「無風選挙」と比べて大きな違いがあることを認識しました。

今週中に選挙が行われます。結果やいかに。

 

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