中学生のKさん、英語によい兆候

体験学習中のKさんの英語の学習を見ていて“秩序の乱れ”を感じたので、そのことを尋ねてみると「たしかに頭の中がごちゃごちゃしています」との返答。

もう少し深く考察して、混乱の元の一つが前置詞にあることを発見しました。そこで、サマーセミナーの最重要テーマを英語の前置詞と設定。

方法は2つ。1つは前置詞が多く入っている文章を正しく解釈した上での音読・暗唱。前置詞の前で必ず間をあけるようにし、前置詞を強く意識して表現のまとまりを作ります。

もう1つは前置詞そのものの練習。口頭でのQ&Aの他、穴埋め、並び替え、英作文などの問題を繰り返し、前置詞を強く意識して文の構造を考える習慣をつけます。

この両方をコツコツ積み上げていった結果、Kさんの英語はずいぶん“秩序のある世界”になりました。以前のようなおかしな順序で英語を書くことがなくなり、それに伴い3人称単数のsのつけ忘れや、現在形・過去形の間違いも減りました。頭の中が整理されてきたのだと推察します。

さらによいのは、英語を英語らしく発声できるようになったことです。アクセントもイントネーションもない、平坦な発音の英語はどうしようもなく通じません。前置詞で区切って、構造が分かるようになったため、Kさんの英語は以前とは比べ物にならないほどリズミカルになりました。

Kさんはこの夏休みに大きなきっかけを掴みました。ここがチャンスです。英語は言葉です。科目ではありますが、その前に言語です。日常的に使うこと、コンスタントに続けることが大切。

この調子で継続し、英語の世界を一気に広げられるか、注目しています。

 

Follow me!