日本の伝統文化解説シリーズ⑥「浮世絵」
日本の伝統文化シリーズ⑥「浮世絵亅
浮世絵は言わずと知れた、江戸時代を代表する文化の一つである。江戸時代は日本史上初めて、町人を担い手とする文化が花開き(特に化政文化)、その中で浮世絵は歌舞伎や俳句などとともに中心的存在となった。
菱川師宣、写楽、葛飾北斎、歌川広重など、絵師の名前がよく知られるが、見逃してはならないのが彫師や摺師の存在である。彼らの職人技なしに、浮世絵の作品は完成しない。「見当をつける」の「見当」は浮世絵(摺師)用語である。
一方で、日本人には日用品であった浮世絵が、ヨーロッパの先鋭的な芸術家たちを魅了し、そこからジャポニスムというブームを巻き起こした点も興味深い。
浮世とは「(あの世ではなく)この世」「(昔ではなく)今」を意味し、目の前にある現実の世界を生き生きと描く点が、浮世絵の大きな特徴である(風景画、美人画、役者絵など)。宗教や伝統による縛りの大きかったヨーロッパの芸術とは対照的な世界を、浮世絵の中に見い出すことができる。
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