小中学生向けの経済講座 第92回
6月20日(月)、小中学生向けの経済講座(第92回)を開催しました。
①東証再編 効果あいまい
I君の提出記事。以前に取り上げた、東京証券取引所の再編が実行に移されて2か月半ほどが経ち、どういう状況になっているか、という記事。
まずは、改めてこの再編について、表向きの目的と裏の意図について説明しました。
この記事では、「売買は思うように増えておらず、株価も全般的に低調だ」と否定的に論じていますが、売買や株価がさえないのは、再編とは関係なく、国内外の株式相場自体の問題であることを強調しました。
一般の人がこの記事を読んで、「再編の仕方が悪かったから、株式相場が低調なのだ」と解釈しかねないことを懸念します。
②スローレジ
高齢者が買い物時に安心して会計できるレジが注目されているという記事。
絶好のディスカッション・テーマです。一読した上で、全員に意見を発表してもらいました。決まった正解はありません。経済を題材とした思考トレーニングになりました。
最終的には、経営者の方針・哲学が表れ、目先の効率(利益)をとるか、社会の実態への対応・配慮を優先させるか、の判断になるでしょうか。
③テスラの特徴
大富豪イーロン・マスク率いるテスラはどこがすごいのか。大手自動車メーカーと比べ、販売台数がはるかに少なく、知名度もさほど高いわけではないのに、どうして株価はこんなにも高いのか。
上の記事に加え、タブレットを使って、実際にどのような車を販売しているのかも見てみました。みんなテスラのことをあまりよく知らなかったようなので、勉強になりました。ガソリン車と比べ、思った以上に燃費がよい!
④中国における自動運転
現在、中国で自動車の自動運転が実際にどのように行われているかを報告する記事です。
公園の自動運転バスや、自動運転タクシー、物流・宅配における実用化と、どんどん進んでいるようです。今まで「自動車といえば、日本」でしたが、自動運転の分野では、現状ではどうやら中国が先んじているようです。非常によくまとめられたレポート記事でした。
※現場では、問題点が起きているかもしれず、詳細までは分からないと認識することも大切です。