小中学生向けの経済講座 第124回

3月20日(月)、小中学生向けの経済講座(第124)を開催しました。

 

週休3日制
前回に続き、週休3日制の特集記事から始めました。

 

 

 

上の記事をていねいに読んだ後で、週休3日制を採用するなら、どのような業種・職種が適しているかをディスカッションしました。

 

サービス業アイデア重視の職種に向いているように感じますが、現実はそんな単純ではなく、いろいろと難しい問題が現場で発生すると思います。

 

「1日10時間労働(週4日働いて、4日×10時間=40時間の勤務)だと、どのような一日の過ごし方になりますか」との質問が出たので、僕がシンクタンクに在籍していた時の経験をお話ししました。楽しい仕事内容なら、全然苦ではありません(毎日がそれではありませんし)。

 

2週続けて同じテーマを扱ったことにより、反復効果が生まれました。このテーマはまだ小学生・中学生の皆さんには当然難しいので、復習できてよかったと思います。

 

 

住宅用太陽光 陰る勢い
太陽光発電の現状をレポートする特集記事。高い初期費用売電価格の低下により、需要が落ちているという内容です。

 

 

 

教育現場やメディアで、再生可能エネルギーとしてもてはやされる太陽光発電ですが、実際にはデメリットもあり、冷静な判断と行動が必要です。

 

この記事で触れていないソーラーパネルの問題点についても解説しました。「環境にやさしい」は無条件で受け入れがちですが、一旦立ち止まって、本当にそうなのか丁寧に考察するべきです。

 

 

大河効果 いかほどか
今年のNHK大河ドラマは愛知県をはじめ、東海地方がその舞台になっています。その経済効果を探る特集記事です。

 

 

 

4人の記者が現場に出向き、100組の観光客に聞き取りを行った、という渾身の記事です。使途別の消費額まで回答を得ていますから、大変な取材だったはずです。回答した方々も、よく観光の合間にこれだけのアンケートにお付き合いされたと感心します。

 

記事やグラフを見ると、いかにも「それぐらいだろうなぁ」と思われる、リアリティのある数字が並び、おもしろい。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの試算では、経済波及効果は393億円だそうです。各地で争奪戦でしょうか。

 

ただし、この手の試算はたいてい足し算(現地の観光で消費する)だけやって、引き算(その分他の消費を減らす)がありません。よって、マクロ経済に与える影響ではありません。もっとも、393億円では大したインパクトはありませんが。

 

我々の地元ですし、大河ドラマを欠かさず見ている人もいて(K君)、大変おもしろい題材でした。NHKの大河ドラマが民放のドラマと違う点の説明も少し加えたところ、興味津々の様子でした。

 

 

これから春休みに入り、経済講座は一時お休みです。休み明けの4月に再開します。

 

 

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