小中学生向けの経済講座⑧
小中学生向けの経済講座の第8回を行いました。
最初のテーマは、殺虫剤の売れ行きが好調という、下の記事です。
これは中学生メンバーのI君が発表してくれました。見出しの「外出自粛で?家の殺虫剤好調」の「?」が気になったようです。本文でそういう内容の説明をしているのに、なぜ?を付けるのかという質問が出ました。よく読んでる!
新聞はたくさんの記事を載せていて、その中から読者に読んでもらうために、興味を引くような見出しをつける工夫をしていることを説明しました。
さらに、本当に外出自粛が殺虫剤がよく売れていることの原因なのか、確証がないため、?をつけて因果関係を曖昧にする意図があることも説明しました。
この記事は、コロナ・ウイルスで経済の多くの分野が停滞・低迷する一方で、恩恵を受けている部分もあるということを認識するのによい記事です(仮にコロナ・ウイルスによる外出自粛で殺虫剤がよく売れているとするなら、ですが)。
続いてのテーマは、今日郵送で届いたばかりの豊明市地元応援クーポン券。
・全市民に1人あたり1000円分を送付。
・400円ごとに1枚使える。
・同時に5枚以上は使えない。
・豊明市内の小規模事業198店舗で利用可能。
・有効期間は7/23~9/30。
クーポン券の他に、利用案内と利用可能店舗一覧が同封されていました。
このクーポン券については、経済講座③で新聞記事を配って、既にディスカッションを済ませているため、今回は実際に送付された実物を見ながら感想を述べてもらいました。
(改めて)「ずいぶん安くなるのでよい」、「ドンキがない」(笑)、「名前だけでは何を売っているのか分からないお店がある」、「今まで知らなかったお店の存在が分かってよい」などの感想が出ました。
個人的には、よくできた制度だと感心しています。市役所の担当者の方がよく考えて、調べて、検討を重ねて、実現にこぎつけたと思われます。
多くの豊明市民が店舗に足を運び、買い物をして市内経済の活性化につながれば、と期待します。そして、できれば期間終了後に、実際に何円分が使われたか、このクーポン券がよく利用されたのはどのようなお店か、などのデータが発表されるとよいと思います。
以上の他に、ベーシック・インカム、キュッシュレスのポイント還元終了などを取り上げました。
毎回いろいろなテーマが挙がって、非常におもしろいと思います。同時に、コロナ・ウイルスがなければ、話題もずいぶん変わっていただろうに…と実感します。