小中学生向けの経済講座⑥
小中学生向けの経済講座の第6回を行いました。
最初のテーマは、参加者の二人が共通して取り上げた「報酬1億円超の役員」について。
この記事の本文とランキングから読み取れることを発表してもらい、また質問を出してもらいました。それに対して答えた上で、日本企業の経営や製薬会社、ソフトバンクなどについて説明を加えました。
その流れで、株式会社とはどういうものかについて、こちらからの問いに答えてもらう形で理解を深めていきました。お金持ちだが経営のセンスがない人(その気がない人)と、お金はないが企業経営のアイデアが豊富でやる気のある人を結びつけるのが株式である、ということを理解してもらえたと思います。
続いては、「スパコン富岳 世界一」。スーパーコンピューターの話をしました。
主に米国、中国、日本の間でハイレベルな競争が行われていること、日々技術が進歩しているのですぐまた抜かれてもおかしくないこと、コンピューターがものすごい量の熱を発すること(新聞記事内の写真を見ながら)などを話しました。
次は「極度の貧困 最大1億人」。巨額のお金を投資してコンピューターの開発に取り組む世界がある一方で、1日当たり約200円以下で生活する人々が億単位で存在するという、実に対照的な記事です。
新型コロナウイルス → 先進国で景気後退 → 出稼ぎ移民からの本国送金の減少、先進国からの観光客減少 → 貧困層の増大、という流れを確認しました。
※経済を理解する上でフローチャートは大変有効です。
最後はレジ袋の有料化について。
ここではプラスチックごみを減らすための意見がいろいろ出されました。回収コーナーを増やしたり、一定の金額との引き換えにしたり、リサイクルしたり、溶かしたり。
自分が子どもの頃、まさかこんな日がやってくるとは全然考えもしませんでしたが、現代の小中学生はいきなりこういう話題を振られても、しっかり意見を述べます。素晴らしいことだなぁと尊敬します。
今回も内容盛りだくさんで、あっという間の90分でした。