小中学生向けの経済講座㉞

2月15日(月)、小中学生向けの経済講座(第34)を開催しました。

株式投資シミュレーション第2弾

先々週に続き、先週も上昇相場で、全員が黒字額を増やしました。(経済の)勉強とはいえ、数字が上がっていくのは楽しいものです。みんなニコニコ顔です。前回に続き、Sさんがトップでした。

I君
楽天が好調。先々週に大きく伸びたZOZOが反落したものの、残りの銘柄がすべて上昇した。530.0万円→542.0万円(先先週末の終値→先週末の終値)。

Sさん
前回に続き、デンソーくら寿司が好調。銀行3銘柄も続伸で、4人中トップを守る。532.8万円→552.0万円。

K君
ソフトバンクGが大きく伸びる。前回躍進した
日産自動車も堅調で、トータルのプラスを伸ばす。523.5万円→536.1万円。

石川
資生堂が引き続き好調。一方で、残りの4銘柄は大きな変化なし。4人中最下位(笑)。512.2万円→523.2万円。

 

企業分析

4人が選んだ銘柄の企業分析を行う新企画の3回目。今回はエーザイ、十六銀行、プリマハム、大塚HD(『会社四季報』データを活用)。

エーザイ
1941年設立の医薬品会社。神経系・消化器系に強い。社員の平均年収は1000万円超。配当金が多い。「2020年3月決算の利益が、その前後と比べて突出して多い」との指摘あり。みんな、徐々に財務データの見方に慣れてきたね、nice!

十六銀行
1877年設立。名前から分かる通り、古くから日本経済を支えてきた銀行の一つ(岐阜県)。「自己資本比率が低いのですが、この自己資本比率とは何ですか」という質問が出て、それに答える。銀行だから自然に低くなることも、併せて説明。

前回の三菱UFJ銀行との比較を行った。規模はケタ違いだが、ROE(自己資本利益率)ROA(総資産利益率)は十六銀行の方が高いことを確認。

プリマハム
1948年設立。「業務用はコロナで厳しい。が、巣ごもり特需で…伸び著しい」とあった。“巣ごもり特需”という言葉があるのか(笑)。伊藤忠商事が筆頭株主で(41.2%)、伊藤忠商事をエントリーしているI君とのつながりができた。

前回の日本ハムとの比較を行った。規模では日本ハムに叶わないが、ROEやROAはプリマハムの方が高く、収益効率のよい会社であることを確認。

大塚HD
大塚家具ではなく、大塚製薬。HD(持ち株会社)としての設立は2008年だが、大正時代からの老舗。大手の製薬会社で、ポカリスエットカロリーメイトなど、ヒット商品も多い。エーザイとともに平均年収は1000万円超で、医薬品業界の所得の高さを改めて思い知らされる。

 

本日のテーマ~新聞記事より

ついにこのコーナーも株式相場の話に(笑)。


上の記事では日経平均が2万9388円となっていますが、この経済講座のあった2月15日に3万円の大台に乗せました。

記事の内容から「金融緩和が株価を支えるとはどういうことですか」という質問が出ました。だんだん質問のレベルが高くなっていく…、excellent!

金融緩和とは世の中に出回るお金の量を増やすことで、その増えたお金(の一部)が株式市場に向かうと、株価を押し上げる要因となることを説明しました。

 

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