本日のhigh-light:立法権と行政権?

とある中3メンバーからの質問。内閣からも国会議員からも法律案が出されるのに、どうして国会が立法権で、内閣が行政権なんですか?

素晴らしく鋭い質問です。国会も内閣も両方とも「立法」してるじゃないか!?という指摘です。

立法とは法律を作る(投票して決める)ことで、行政とは法律を使って実際に政治を行うこと。これが教科書的な回答になりますが、その上で、各省庁の意向で圧倒的多数の法律案が出されていて、議員立法は少ないことを話しました。

役所が自分たちで法律案を出し、国会で通させ、可決されたらそれを基に自分たちの考えに合うように政令などを使って都道府県や民間を動かしていく。長い間ずっとこの状態ですが、少なくとも当たり前と思ってはいけません。

ついでに言うと、三権分立議院内閣制は重要ワードとして、私が中学生の頃から(おそらくもっと前から)ずっと教科書では太字で、試験に出題され続けていますが、ふつうに考えてこの両者は大いに矛盾しています。議院内閣制だから、国会と内閣は分立してないよね。

この質問をした中3メンバーは、いつも実に思考が落ち着いていて、感心します。社会は苦手といいながら、これは苦手な人がする質問ではない!これからも鋭い指摘、どんどんお待ちしております。

 

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