日本の伝統文化解説シリーズ③「陶磁器」
日本の伝統文化シリーズ③「陶磁器」
日本は「土を焼いて器を作る」という点で、世界で最も長い歴史を持つ国である。古くは約1万6000年前の縄文土器にまでさかのぼり、弥生土器、須恵器と続く。芸術性が見られるのは「唐三彩」が入ってきた奈良時代以降で、瀬戸物の原型は平安時代(国風文化の頃)とされる。
大きな転機を迎えたのは、茶の湯が発展した室町・安土桃山時代である。村田珠光や千利休らによって簡素さや侘びた風情が取り入れられ、以後、陶磁器は茶の湯とともに芸術性を高めていく。
※「侘び」とは「閑居を静かに味わい楽しむこと」
中国では皇帝への献上品として精緻な完品造形が志向されたのに対し、日本では火による偶然の窯変や手仕事による歪みに美を見出す点も興味深い。
現在、国が指定した伝統工芸品236品目のうち32品目が陶磁器である(愛知・岐阜では美濃焼、瀬戸染付焼、常滑焼)。
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