小中学生向けの経済講座 第99回
8月29日(月)、小中学生向けの経済講座(第99回)を開催しました。
①ビッグマック指数
Sさんより「ビッグマック指数とは?」との質問が出たので、説明しました。ビックマックが仮に、Aという国で2ドル、Bという国で400円で売られているとすると、交換レートは1ドル=200円となります。
つまり、ビッグマックの価格で見た為替レートのことです。世界中の国々で経営展開するマクドナルドの看板商品を使って、為替レートの適正な水準を考える際の一つの目安に使う、ということです。
②スターズコーヒー
次に、I君より「ロシアからスターバックス・コーヒーが撤退し、その後にスターズコーヒーというそっくりなお店が出てきているが(笑)、何か有利な点があるのか」という質問が出たので、説明しました。
スターバックス・コーヒーのショップを受け継ぐ形で営業を始めているようですから、設備をそのまま使えて低コストです。また、同じ場所ですから、これまでスターバックス・コーヒーを利用していた人は、話題性も込みで一度は足を踏み入れる可能性が高いといえます。
リピーターになるかどうかは、スターズコーヒーの経営次第ですね。ご注目!
③インフレのデータを掘り下げてみると
日本の消費者物価に関する下の2枚の記事を並べて提示し、インフレのデータを掘り下げてみました。
・どの項目が大きく上昇しているのか。
・地域別ではどうか。
・所得階層別ではどうか。
統計をブレイクダウンしてみると、深い分析ができます。また、感覚的に掴んでいることが正しいかどうか、統計データをみて確認してみることは大切です(感覚が正しくないケースは往々にしてあります)。
記事から読み取れたことは?と尋ねたところ、実に手際のよい、聞き取りやすい発表でした。
④中部電力の再生可能エネルギー・プロジェクト
電気料金を大きく値上げし、東海・北陸地方の物価高の一因となっている中部電力の再生可能エネルギー・プロジェクトに関する記事を紹介しました。
秋田県でのプロジェクトで、生産した電力は東北電力に販売するんですね。
⑤ビジネスのアイデア:レトロと未来志向
最後はミクロ経済の話題で、下の記事を2枚セットで提示。
一方は、昭和の時代を懐かしむ世代に向けたハンバーガーの自動販売機(たしかに昔あった!)。もう一方は、カプセルトイ(ガチャガチャ)の専門店という、従来はなかったビジネス・スタイル。
どちらも(僕よりも)メンバーの皆の方が詳しく、逆にいろいろと最新動向を教えてもらいました。さらに、次から次へと分析やアイデアが出てきて、感心することしきり。
ちなみに、「僕が小学生の時のガチャガチャは1回20円だったよ、こんなふうに10円玉2枚を入れて回して…」と言うと、メンバーは驚いていました(笑)。