小中学生向けの経済講座 第96回
7月25日(月)、小中学生向けの経済講座(第96回)を開催しました。
①13.3% 株式保有率 06年から横ばい
今回I君が注目した記事はこちら。
約20年に渡って政府が「貯蓄から投資へ」と旗を振り続けているが、日本人の株式投資がなかなか広まっていかないという内容。I君は毎度ながら、おもしろい記事を見つけてくる、excellent!
記事の質も量もハイレベルなため、全文音読で読み合わせをし、随所随所で解説をはさみました。記事の中にNISAやイデコが出てきたので、その復習もしました。
僕が大学やシンクタンクに在籍していた頃から、日本人の預金・現金主義は変わっていないように思います。第2次安倍政権(2012年~)で黒田(日銀総裁)バズーカにより、株価が長期に渡り大きく上昇した局面がありましたが、それでも日本人の行動パターンを大きく変えることはできませんでした。僕は日本人は賢いと思います。個人投資家のかなりの割合は負け組に回ります。
②外貨建て金融商品 円安の今、売り時?
円安(ドル高)が進む局面で、為替レート変動による差益が注目されつつあるので、復習を兼ねて特集記事を紹介。
ところが、メンバーのみんなは為替差益・差損をよく覚えていました、敬服。
この記事の中でファイナンシャルプランナーの方が述べているように、今後の相場動向は誰にも分かりません。
<円安材料>
・日本経済のデフレ脱却が進まず、金利が低いままである。
・日本経済がなかなか成長していかない。
・対外純資産もさほど増えず、むしろ減っていく可能性が出てきている。
<円高材料>
・国際紛争など有事が起きれば、安全資産として円買いが進む。
ただ、これまでの投資で為替差損が出ていて、それが今回の円安でまとめて減ったり、プラスに転じたりした人は、改めて今後1~2年の見通しを立て直し、ポートフォリオを組み替えるチャンスであることは間違いありません。