小中学生向けの経済講座 第123回
3月13日(月)、小中学生向けの経済講座(第123回)を開催しました。本日の全体テーマは「労働・働き方」です。
①週休3日制
このところ徐々に週休3日制を認める企業が出てきました。以下の記事でその様子を確認しながら、ディスカッションを行いました。
・週休3日制を導入している会社は全体の4.7%
・年代別では最も利用したいのは30代
・逆に最も利用したくないのは70代以上
・完全週休2日制になっていない会社が42.6%ある
週休3日にする場合、どの曜日を休みにしたいか質問したところ、「金土日」「土日月」「土日水」といった答えが出てきました。それぞれしっかりとした理由があり、感心しました。みんな、プレゼンテーション上手いね(どんな理由だったか想像してみてください)!
週40時間労働の場合、週休2日で一日8時間、週休3日で一日10時間のいずれがよいかも尋ねてみたところ、これも回答は分かれました。
②副業解禁 どこまで
次は副業について。一昔前までは正規社員の副業が話題になることはまずありませんでしたが、時代の流れでしょうか。
この記事に登場するのは、三井物産、住友商事などの商社、ロート製薬、アサヒビール、カシオ、みずほ銀行、ライオン。有名な大企業の一部に変化が見られている模様です。
収入を増やすため、本業とは違う分野で自分の力を試したいから、収入は少なくてもよいので好きなことをやってみたいなど、働き方の多様化が徐々に進んでいるようです。
「本業が事務の人が接客をするとよい」「同業他社で副業することは可能なのか」「自分の趣味の延長でやれることがあれば楽しそう」など、たくさんの意見が出ました。
③愛知県の外国人労働者数
昨年(2022年)、愛知県の外国人労働者数が過去最高を更新しました。
愛知県は製造業が活発なため、外国人労働者数が非常に多く、日常生活の中でその存在に触れることも珍しくありません。事業規模が小さいほど、外国人雇用が進んでいるようです。
従来は明らかにブラジル人が多かったのですが、近年ベトナム人が急増し、国籍別で1位になっています。A君が自分の知っているお寺にたくさんのベトナム人が滞在していることを教えてくれました。
ということは、外国人と一緒に働いたり、外国人に仕事を教えたりする仕事も増えているということです。ここにも働き方の多様化が表れています。
今回の内容を総合すると、これからは働くことに関して柔軟な考え方が求められ、また発想しだいで自分の生活をいろいろな方向に変えていくことができる(そういうチャンスが増えていく)、ということではないでしょうか。