小中学生向けの経済講座 第122回
3月6日(月)、小中学生向けの経済講座(第122回)を開催しました。
①東京転入超過 3年ぶり増
2022年の人口移動報告(総務省)を伝える記事です。
この記事を使って、経済を感覚ではなく、データで定量的に理解する練習をしました。
例)「愛知 転出超過2.8倍」とありますが、その数は7,910人。愛知県の人口規模約750万人から見れば0.1%に過ぎません。「2.8倍」と聞くと大変な事態になっていると感じてしまうかもしれませんが、大勢に影響はありません。
また、K君が「この記事のグラフを見ると、東京圏の動きはほとんどが東京都で説明できることが分かる」と発言。グラフの読み取り、very good、素晴らしい!
最後に、「東京転入超過 3年ぶり増」とありますが、コロナを考えれば極めて自然な現象であることを確認しました(その意味では、これは特別なニュースではありませんね)。
②トヨタ 22年世界販売首位
愛知県つながりで、豊田自動車のニュースへ。
半導体などの部品調達の制約により生産台数が減ったものの、他社との比較では世界一だったという事実を確認しました。
トヨタ以外の国内自動車メーカーについても概観しました。
③ゾンビ企業18万社
日本経済の姿の一つである「ゾンビ企業」の存在について報じる記事です。
ゾンビ企業=実質的に経営破綻しているのに金融支援で生き延びている会社が18万社以上存在しているとのことです。
記事に出てくる「ゼロゼロ融資」についても説明しました。
④家電サブスク 若者に人気
家電・家具のサブスクリプションの人気が高まっているようです。
この記事を読んで、意見・感想を発表してもらいました。
写真で紹介されているサブスク会社の代表がちょんまげを結っていることを中心に、大変盛り上がりました、「このお店は一度見に行ってみる価値あり」と(笑)。
「サブスク」(という用語)もだんだん社会に浸透してきました。新しい経済用語が絶えることなく生まれてくることからも、経済は(止まることなく)変化し続けていることがよく分かります。