小中学生向けの経済講座 第121回
2月27日(月)、小中学生向けの経済講座(第121回)を開催しました。
①中国 人口減少社会へ
中国の人口減少を特集した記事を輪読し、ディスカッションを行いました。
1980年ごろ始まった「一人っ子政策」から現代に至るまでを振り返ることのできる、有益な記事でした。
人口が減るといっても、日本の10倍以上の規模であることには変わりなく、且つ多くの少数民族問題を抱えているという点も重要ポイントです。
②企業物価 上昇止まらず
このところどうしても物価上昇に関するトピックが多くなりがちですが、今回②と③でそれを深堀してみました。
③価格転嫁 進む二極化
この2つの記事をつなげて、現在の物価上昇がどのようなメカニズムで発生しているかを確認しました。まずは企業間取引で起こり、それが消費者物価に波及していく様子を学べました。
マクロの話の中に、サントリーやファーストリテイリング(ユニクロ)といった有名企業の例が盛り込まれていて、小中学生が理解を深めるのに適した記事でした。
もちろん物価の話は難しいので(特定商品の価格の上昇とは異なります)、随時フォローを入れながらです。
④卵高騰 異常事態
最後も物価のお話。以前にSさんが「物価の優等生、卵」という発言をしてくれたことがあったので、おまけで以下の記事を読み物として付けました。
今回も多くの文章を読みました。経済講座は確実に文章読解のスキルアップにも役立っています。読めない漢字、意味の分からないワードはすべて解説しています。
K君、Sさん、A君の3人ともがしっかり論点を掴み、その上で「大事だと思うところを発表して」と言うと、ほとんどのトピックについて異なる箇所を挙げてくれます。前の人が指摘したところを除いて発表してもらうので、必然的にそうなるのですが、複数個所をチェックしているからこそそれが可能になっていて、「みんなやるなぁ」と唸る場面がたくさんあります。