小中学生向けの経済講座⑯

小中学生向けの経済講座の第16を行いました。

まずは、前々回から続いているテーマ「総理大臣交代で株価がどのように動くのか」について、この1週間の動きを確認しました。

・総裁選前に菅氏が消費税増税の可能性を示唆する発言をし、翌日にそれを否定し、株式市場はそれに反応した。
・新しい自民党総裁に菅氏が選ばれたが、株価が特別反応することはなかった(結果は織り込み済み)。

引き続き、報道をチェックしていくよう伝えました。現実の経済を勉強するのに、実によい題材です。

続いて、こちらから新聞記事を1枚。

 

戦争の記録として貴重な記事ですが、ここではあくまで経済を学ぶ題材として取り上げました。ポイントは以下2点。

①「お金があっても 物買えず」という、現在の日本では考えられない状況が、約80年前にあったことを(長い日本の歴史の中でさほど昔のことではない)、衣料切符の存在(写真)とともに知る。

②戦後になると、物不足と社会の混乱から物価が大きく上昇したことを、以前のインフレーションの学習と結びつけて確認する。

 

さらに新聞記事をもう1枚。

 

来年から紙の通帳の新規発行にお金がかかるというお話。記事はみずほ銀行の発表を伝えるものですが、他の銀行が追随すると、より多くの人々に影響が出ます。新規だけでなく、通帳を更新する度に1000円+消費税。

メガバンクの話につながり、名古屋経済圏では三菱UFJ銀行の支店が多いことなどを確認しました。

 

その次は、貿易統計の資料を見ながら、日本の輸出・輸入について、相手先や品目で何が多いのか、ここ数十年でどのような変化があるのかを発表してもらいました。

単純に「アメリカとの貿易、特に輸出が多い」とか「ここ数十年で中国との貿易が急増している」といったレベルではなく、何を売買しているのか、現地生産はどう扱われるのかなど、より詳しい領域に踏み込んで議論できました。Sさんも、I君も、資料の分析力が実に高い!

 

来週は祝日でお休みのため、間隔が長くなります。そこで、外国為替に関する資料を渡し、それを次回までに読んでくることとしました。難易度の高い外国為替にチャレンジです!

 

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