小中学生向けの経済講座⑫
小中学生向けの経済講座 12回目です。
今回は起業、特に未成年の起業をテーマに、いろいろとディスカッションする予定でしたが、中学生メンバーのI君がおもしろい新聞記事を持ってきてくれたことにより、計画が大きく変わりました。
その記事がこれです↓
「おもしろい記事」と書きましたが、実際のところ「難しい記事」です。I君も「(この記事の)どこがおもしろいからということではなく、(この記事を)を理解できるようになりたくて持ってきました」とプレゼンしてくれました。
I君のそのスピリットが素晴らしい!
そこで、マクロ経済の講義を始めることにしました。GDP=国内総生産の言葉の意味を説明し、記事の本文をたどりながら、その内訳について解説しました。
・個人消費
・設備投資
・外需(輸出ー輸入)
・政府支出
・住宅投資
・在庫投資
・個人消費が最も割合が高い。そしてそれが今回大きく落ち込んだ。
・設備投資は変動が大きく、景気動向に大きな影響を与える。
・なぜ輸出がプラスで、輸入がマイナスとなるのか。
・政府支出とは何か。
・なぜ住宅投資が独立した項目になっているのか。
・在庫投資とは何か。
ここまでで、かなりの時間を使いました。GDP(マクロ経済)は難しいので、当面扱う予定はありませんでした。予期せぬ展開から話をすることになりましたが、説明をよく理解してもらえたようで、嬉しく思いました。小学生メンバーのSさんも、随所で鋭い反応を見せていました。
残りの時間を起業に使い、株式会社の話もして、今回の経済講座は終了となりました。
「GDPの戦後最悪の下落」という、決して楽しくない話題でしたが、大きく落ち込んだ次(7~9月期)がどうなるか、注目してください、と締めました。