定期テストの結果から思うこと(1)
このところ、メンバーから定期テストの答案や個票(順位などのデータが記されている紙)が続々と提出されます。
その中で気になることがいろいろとあるので、一日一つずつ書き綴っていきます。
第一は、点数や順位などの数字だけで安易な評価をするのではなく、点数や順位がさほど上がっていなくても内容が向上している場合は、そこに至るプロセスに対し肯定的評価をするべきである、という点です。
<1>わずかな間違いで×になってしまった場合
例)
・数学で解き方があっているのに、ちょっとした計算ミスで落としてしまった。
・英作文で試されている文法はクリアしながら、複数形の s の 付け忘れなどで正答できなかった。
これらは×になり、1点ももらえません。大方正しく対応しているのに、評価は0点。
全く分からず白紙の人と、わずかな間違い以外は正しく答えている人の評価が同じ0点という採点に、強い違和感があります。
※この点に関しては、高校入試がそうなっているから(それに合わせる)という理由が存在します。
<2>問題文の指示通りに答えなかった場合
例)
・漢数字で書けと言われているのに、算用数字で答えてしまった。
・記号で答えよと言われているのに、言葉で答えてしまった。
これらも全て0点です。
<3>漢字が間違っている場合
これも、空欄の人と同じ評価(=0点)になってしまうという問題が発生します。少なくとも語句は分かっていたのに、です。
以上のような落としを詳細にチェックした上で、前回よりもよくなっている場合、私はメンバーに対し、はっきりとポジティヴな言葉をかけます(口頭と文書の両方で)。本人の努力を目の前で見ているので、一層確信を持ってプラスの評価を伝えます。
その上で、悔しさを共有し(本当に悔しい話だ)、次のテストでその点を改善するための意識レベルや具体的方策について話します。
向上した点や頑張った努力を正当に評価されてこそ、次に向かってのエネルギーが湧いてくると思いますし、自分自身の甘さに対して厳しい目を持つことができるのではないか、と考えます。