中学生メンバーHさんの本質を突く質問

中学生メンバーの期末テストが終わりました。

 

今回のテスト対策で強く印象に残ったのは、Hさんが本質を突く、良い質問を多くしてきたことです。問題の解き方やテストに出やすいかではなく、純粋に疑問に感じたことを質問しているようです。

 

例えば、理科で「脂肪は脂肪酸とモノグリセリドに分解されながら、どうしてリンパ管に入るときに再び脂肪に戻るのか」という質問が出ました。

 

脂肪は小腸の柔毛で吸収される際に、脂肪のままでは大きすぎて吸収できないため、脂肪酸とモノグリセリドに分解されますが、最終的に細胞内では脂肪の状態で使われるため、再度脂肪に戻されるわけです。ここがデンプン→ブドウ糖、たんぱく質→アミノ酸と異なる点です。

 

大半の人は「そういうものだから」と納得し(たつもりになり)、「とにかくそう覚えるのだ」と暗記します。Hさんはそういうところで「?」ランプが灯り、疑問を解消したくなるようです。

 

この習慣は大変素晴らしく、清々しい。Hさんは普段の学習からそのような姿勢が見られ、ていねいに調べる姿をよく目にします。質問が出ない時でも僕は見ています。

 

Hさんの質問に応えて、ヒントを出したり、要点を解説してあげると、Hさんは大変嬉しそうな反応を見せてくれます。そして、理科だけでなく、他の科目でも同様で、これはHさんの強力な長所です。

 

「どうして?」「なるほど!」に溢れた学習を積み上げて、Hさんの知的世界が広がり、深まっていく様子にワクワク感がいっぱいです。

 

 

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