I君の帰納法的思考がスゴい

中学生メンバーのI君はふだんから自分で工夫して、学校で習う以上のことを自習・予習する習慣がついている。

コロナウイルスの臨時休校の局面で、その力が一層発揮されて、毎回感心することしきり。その中から、格別の2例を書き記してみたい。

その1。理科でイオンの予習をしていく中で、I君は電解質と非電解質の違いが気になったらしい。多くの例を書き並べて、電解質には気体が含まれる一方、非電解質からは気体が出てこない、という法則があるのかもしれない、と考えた。

残念ながら、実際はそういう法則があるわけではないものの、確かに電解質は分解してイオン化した時、片方が気体として出てくるケースが多い。特に中学の理科ではほとんどがそうなる。すばらしい推察ではないか。

その2。歴史の現代史(大正・昭和)を予習する中で、日本を含め、世界の主要国の動向をまとめていると、ロシア革命(ソ連、共産主義革命)の影響が実に大きいことに気がついたそうだ。

コミンテルンやメーデーなどについて質問しながら、そのことを僕に話してきた。すごすぎる!中学生が(人から講義を受けたのではなく)自学でそこまでの考察ができることに感動を覚える。

上記の2例とも、目の前のポイントを単発で処理するのではなく、より広い観点から考える脳の姿勢ができていることを示している。そして、I君の帰納法的思考のレベルが非常に高いことが分かる。

I君はこれから受験があるので、そのための準備にウエイトをかけていくことになるだろうが、この類まれな能力を磨き続けることをも支援していきたいと思う。その両方を充実させて、より高いレベルに上がっていく。

 

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