読書について(4)

今回は子どもの読書についてです。

自分から進んで本を読む子はそのまま“let it be”でよいとして、問題は読書の習慣がない子のケースです。

第一に、他に好きなもの・夢中になれることがある子の場合。この場合は、読書のチャンスをコンスタントに持ちながらも、特に強く働きかけをしなくてもよいのではないでしょうか。チャンスというのは、家に本がたくさんあるとか、本屋さんや図書館に定期的に行くとかです。何かのきっかけで、その好きなもの・夢中になれることに関する本を読むようになると思います。

第二に、言葉の力が強くない子の場合。この場合は、読み聞かせを含め、本を読むことが大変役に立ちます。ただし「本を読みましょう」と言うだけではうまくいきません(それでうまくいくなら、とっくに読み始めているはず)。お薦めは、家族全員で本を読む時間を作ることです。親が本の楽しさを自ら実践して、子どもに見せることが大きな意味を持ちます。

第三に、テレビやゲームの時間が極端に多い子の場合。この場合も、読書の時間を日常的に持つようにした方がよいと思います。テレビやゲームは脳が楽をしてしまいがちです。次から次へと情報が与えられる、刺激的な映像が映し出される、考える間を与えられない…。一方、読書は自分でペースをつくることができ、ゆっくり立ち止まって思考をめぐらすことが可能です。

日本は、ありがたいことに出版文化の非常に発達した国です。大変多くの本が出版されています。外国語の本も他国と比べ物にならないぐらい翻訳出版されています。装丁や作りも様々な工夫がなされ、子どもが喜ぶような本がたくさんあります。

スタディクラブでも、メンバーに本を積極的に貸し出しています。

 

 

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