読書について(1)

ホームページなどでライブラリーを公開したことから、本について尋ねられることが一層増えました。

その中でも特によく聞かれるのが、「この棚の本を全部読んだのですか?」という質問です。

答は「少女向けの本と世界文学全集を除いて、すべて読んでいます」です(もちろんこれから読むために棚上でスタンバイしている本は別です)。

一般の人よりはるかに多くの本を読んでいることになりますが、いわゆる速読術は使っていません(使えません)。私の場合、速く読むポイントは2点に集約されます。

①興味のある分野を経済、政治・憲法、歴史、宗教、科学、古典、言語、芸術・文化、日本、外国・国際、と10のジャンルに分けて読書していますが、どのジャンルも読書を積み重ねていくと自分の知識が増えますので、それでスピードが上がります。特に同じ人物が書いた書物の場合、その著者の主張や結論、ロジックが頭に入っていれば、自然に速くなります。

②私が本を読む理由の一つは、おもしろいポイント探しです。そのため、本によっては目次を確認した上で、章に優先順位をつけ、たとえば第1章と第5~8章はていねいに読むが、残りはざっと目を通す、といったメリハリをつけます。これですべてをていねいに読むよりも、トータルの時間は短縮されます。なお、ざっと目を通すだけのつもりだったが、予想外におもしろくてそこに時間をかけた、ということはザラにあります(その逆もあります)。

また②に関連して、期待して読み始めたがさほどでもなかった(少なくとも自分にとって)という場合は、あっさりその本を読むことを停止します。「せっかく買ってきたのでもったいないから最後まで読む」という感覚はありません。「自分のためになる読書をしたい」「楽しく読みたい」という思いを優先させています。

なお、世界文学全集は知人から譲ってもらったものですが、将来のためにとってあります。古典の名著をゆっくり楽しむ贅沢な時間をいつ持つことにするか、自分自身楽しみにしています。

 

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