自分は塾に行かなかったが…

自分自身は塾に通いませんでした(大学受験にあたって予備校を部分的に利用しましたが)。「自分の勉強は自分で作る」というスタディクラブの方針は、私自身のモットーでした。

ならば、なぜ塾を主宰しているかといいますと、自分が学生の時、何か困った時に相談できる相手がほしかったからです。自分でできることは自分でやる、この点でブレたことはありませんが、勉強方法や難易度の非常に高い問題について、相談・質問したいと思ったことが何度かありました。

中学生の時、「しっかり覚えておこう」と繰り返す社会科の先生に「なぜ覚えることが必要なのか」と尋ねました。返ってきたセリフは「次に覚える時に覚えやすいだろ」でした。二度とその先生に何かを質問することはありませんでした(生徒から人気のある先生でしたが)。

高校生の時、数学の先生に自分が取り組んでいた難しい問題(学校の授業とは関係のない数学の問題)について「分からないので、教えてもらえますか」とお願いしたことがあります。数日後、その先生から返ってきた回答は「悪い、難しくて分からんなぁ」でした。

以上は極端な例ですが、自分から相談・質問に行って、よい思いをしたという記憶がありません(他のことで感謝している先生は何人もいるのですが…)。おかげで私は一層自立心の強い人間になったのかもしれませんが、これらの経験一つひとつは非常に残念なことでした。

自分が大人になって逆の立場になり、よき相談相手、質問してよかったと思ってもらえるような存在でありたいと、強く意識しています。越えられるかどうかの際どいところで、手掛かりやヒントを提示してくれるアドバイザーは大変貴重だと考えています。

 

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