小学生メンバーのS君、この夏の変身

小学生メンバーのS君は元々落ち着きがない。小学生の男子で落ち着きのある子というのはそうそういないが、S君の場合はかなりのレベルである。

 

というと、悪いことを書いているように見えるが、ことはそう単純ではない。S君を観察していると、自分の気持ちの赴くままに興味のあることに思考の対象が移っていくことがよく分かる。健全であるし、こういう人間がユニークな発想を生み出して、おもしろい仕事をやっていくのだと思う。だから僕はS君がスタディクラブにやってくるのを、毎回楽しみにしている。

 

一方で、S君の入会時の希望として、「学校で勉強する科目の」という意味で学力を上げたいとのことだった、もちろん本人の。そうすると、他のことに気を移さず、ある程度のまとまった集中が必要である。せめて15分でも。しかし、S君の集中は5分と持たない。ここに困難が生じる。今年4月の入会以来、格闘・試行錯誤の連続である。

 

ところが、今回のサマーセミナーである。S君の様子が違う。集中して学習し、非常にていねいな字を書き、こちらからの説明が全く必要ないような、おかしなミスが消滅した。質問時のやりとりのレベルも格段に上がった。どうした?別人か!と思うほどである。しかも前期日程の初日から毎回で、今のところ100%。

 

この変身ぶりに驚くばかりだ。原因がどこにあるかの探求が、僕の次の仕事である。

 

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