小中学生向けの経済講座 第98回

8月22日(月)、小中学生向けの経済講座(第98)を開催しました。

 

 

前澤氏、ZOZOの株式を売却
Sさんより「前澤友作氏がZOZOの株式を売却したとのニュースを見たが、何の目的なのか?」という質問が出ました。

 

前澤氏の友人でないので分かりませんが(友人でも分からないかも、笑)、考えられることとして、以下の2点を話しました。

①ZOZOとの縁を完全に切りたいと考えた。

②まとまった現金を手にする何らかの必要があった(今回の売却は約86億円)。

 

①について、本人からコメントが出ているわけでもなく、根拠は全然ありません。保有株式を全部売却したという事実から、もしかしたらそうかもしれないという程度です。

 

②について、多額の資産を保有する前澤氏がお金に困るわけもなく、世の中にここまではっきり見える形で現金を用意する必要があるケースはふつうは考えられないので、これも結果からの類推です。

 

ということで、Sさん、ごめんなさい、よく分かりません。もしかしたら、前澤氏はZOZOの未来は明るくないと考えているのかもしれませんが、全ては氏の頭の中にあります。時間が経過したら何か分かるかもしれません。

 

 

②新興投資痛恨「冬の時代」
そのZOZOを買収したソフトバンクグループが巨額の赤字を計上したという記事(偶然のつながりで)。

 

 

記者会見の内容も掲載され、分かりやすい記事でした。

・ソフトバンクでも投資に大きく失敗することがある。

・一方で、3兆円も損をすることができるというのはやはりすごい。

一般的な感想はこういったところでしょうか。ソフトバンクは携帯電話で馴染みがありますが、昔はともかく、今やすっかり投資会社となり、業績は株式相場に左右され、当たりはずれのギャンブルになる事態が起こることは自然なことです。

 

 

③批判勢力は「裏切り者」
米国でトランプ前大統領の勢いが一段と増している、という記事です。

 

 

米国でも日本でも、トランプ氏は大手マスメディアから極端に批判的に書かれています。この記事も「トランプ党の脅威」と、ネガティブな表現を用いています。ただし、今起きている現象は厳然たる事実です。

 

まずは米国の政治について、基本的なことを説明しました(共和党と民主党、大統領、中間選挙など)。その上で、この記事を解説し、さらにテレビや新聞ではないメディアでは、トランプ前大統領がどのように伝えられているかについても、少し補足しました。これから、米国中間選挙のニュースが増えてくるので、参考になればと思いました。

 

 

④経常黒字 8年ぶり低水準
最後はマクロ経済の勉強です。

 

この記事を使って、経常収支とは何かについて復習し(以前に取り上げたことがある)、国と国との経済関係を整理しました。そして、日本が30年以上に渡って世界一の債権国であることを強調しました。この先はどうなるでしょうか。

 

Follow me!