小中学生向けの経済講座 第72回

12月13日(月)、小中学生向けの経済講座(第72)を開催しました。

今回の主な内容
①メンバーの気になったニュース
②今日のテーマ:戦後のインフレーション

①メンバーの気になったニュース
Sさんから、ヤフーニュースで「経団連が今後新卒採用を減らし、中途採用を増やしていくという方針を発表した」という記事を読んだが、これはどういうことか?という発表と質問がありました。

これを受けて、
日本と欧米先進国での採用形式の違い
日本と欧米先進国での会社に対する考え方の違い
日本の雇用状況のここ数十年間の変化
などについてクエスチョンを出しながら解説し、その上で経団連(日本の大企業)が何を狙っているかを考えてもらいました。

一言で言ってしまうと「雇用コストを引き下げるため」ということになりますが、メンバーがよく理解できるようにていねいに議論を積み上げていきました。

かなり内容の濃いディスカッションになり、最終的に「これから外国人の雇用が促進されたり、非正規雇用がさらに増えたり、能力の高い一部の労働者は報酬が増えて、所得格差はさらに開いていくだろう」という見通しが立てられました。

 

続いて、I君が紹介してくれた記事はこちら。


(1)TOBとは何か、(2)新生銀行の利益がこれから4年で1.6倍に増えるという見通しが書かれているが、そうであれば新生銀行の株価は上がっていくのか、という質問が出ましたので、解説しました。

また、ソフトバンクや新生銀行についても説明し、以前取り上げたバブルとその崩壊を復習しました。

 

②今日のテーマ:戦後のインフレーション
前回に続き、阿部泉『お金の歴史』(清水書院)を活用しての学習です。


インフレーションの進行に対し、当時の政府がどのような政策を施したのかを確認しました。お札の切り替えと同時に預金封鎖を行い、資産税を徴収したというところが大きなポイントです。かなり難しい内容ですが、インフレーションについての理解が深まったと思います。

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