小中学生向けの経済講座 第118回

2月6日(月)、小中学生向けの経済講座(第118)を開催しました。

 

児童手当の所得制限撤廃
児童手当の所得制限撤廃の是非についてディスカッションしました。賛成か反対かだけでなく、そもそもこの政策が有効であるかというレベルまで掘り下げました。

 

保育所を増やす、保育士の給料を上げる」に始まり、「大学授業料の無償化」まで、子育てにかかる費用負担の軽減が重要である、との意見が出ました。

 

そこでK君が鋭い指摘を。経済的な問題だけなのだろうかと。ご指摘の通りで、少子化に関わる問題は経済的な要素だけでなく、生き方(特に女性の)の根本的な問題を内包しているため、大変奥が深い。日本人は生き方におけるお金以外の要素の割合が大きい人が多いため、なおさらです。K君、ナイスヒット!

 

 

アップルに140億円追徴課税
消費税の深い部分に関わる問題。外国からの観光客が個人目的で買い物をしますと、免税になります。それに抵触する行為があり、アップルが追徴課税を払う羽目になったという記事です。

 

 

この記事を全員で熟読した後、内容について解説しました。さらに、輸出品に対して日本の消費税は免税となることを説明し、そこから細かい仕組みへと話を展開しました。消費税の深いお話です。

 

 

ペットボトルの水平リサイクル
浅く表面的な理解になりがちなリサイクルを深く知る試み。ペットボトルの水平リサイクルに関する特集記事を、全員でマル(。)読みしました。

 

 

ペットボトルの大半はペットボトル以外の物にリサイクルされていること、扱いの困難な物は海外に持ち出されていることなどを学びました。

 

 

自治体回収の粗大ごみ、メルカリで販売
リサイクルつながりで、自治体がメルカリを活用する事例が出てきたという話題です。

 

 

重さ約70㎏のマンホールのふたが3000円で売れた、②家庭の不用品は世帯平均で約73.5万円に上る、と目を引く内容が書かれていました。一同、笑いと苦笑い。

 

 

インド人口 今年世界一へ
長きにわたる「人口世界一は中華人民共和国」が終焉する見込みであるとの記事を紹介。

 

 

この記事は「もうそのままね」という感じですが、それではもったいないので一味加えました。記事の中に人口の数字が出てきますが、これがさほどあてにならないという解説をしました。人口が日本ほど正確に把握されている国は実はそう多くありません。インドも中国も政府が把握できていない国民が多く存在し、千万・億の単位で人口が違っていてもおかしくないと指摘されています。

 

※中国の経済統計のいい加減さは既によく知られているところです(統計に対する認識があまりに違いすぎるのです)。そんな話も少ししました。

 

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