小中学生向けの経済講座 第112回

12月5日(月)、小中学生向けの経済講座(第112)を開催しました。

 

円安と外国人労働者
円安が日本人のみならず、出稼ぎで日本に働きに来ている外国人にも影響を与えているという観点です。

 

 

まずは上の記事を通読してもらい、その上で質問や意見を出してもらいました。

 

ポイントは、外国人労働者が日本で得た収入(円)を母国に送金すると、円安の分価値が下がってしまうという点です。記事では、その様子を生々しく描いています。

 

ペソ」「ドン」「バーツ」といった、あまり馴染みのない通貨が出てきたことも勉強になったと思います。

 

 

円安と輸出のチャンス
次は、円安を追い風にして、日本企業がインターネットで輸出を増やす、という観点です。

 

 

①と同じように、上の記事を通読してもらい、その上で質問や意見を出してもらいました。こちらのポイントも明瞭で、円安が進行すれば、ドル建てで販売した売上げは円安の分高くなり、収益が増えます。大企業でなくとも、インターネット上で越境EC(電子商取引)を活用することにより、中小企業にもチャンスがあります。

 

記事では、伝統工芸品刃物工具の分野を紹介していました。日本ならではのよさを世界に伝えながら、ビジネスとして大きな成功につながっていけば実に理想的です。日本人のこだわりの詰まった作品(商品)が、その魅力に触れたい外国人の元にたくさん届くことを願います。

 

 

サクマ式ドロップスがなくなる
大いに話題になったニュースを取り上げました。

 

 

参加メンバーは皆、このサクマ式ドロップスを知っていましたが、1908年の創業には驚いていました。

 

また、スタジオジブリの作品「火垂るの墓」に出てくることも覚えていましたが、この会社は佐久間製菓で、サクマ製菓という別会社が存在することは知りませんでした(僕も知りませんでした)。

 

歴史的経緯から複雑な事情になっているようですが、廃業するのは佐久間製菓の赤缶「サクマ式ドロップス」で、サクマ製菓の緑缶「サクマドロップス」は今後も販売が続くそうです。

 

記事はここで終わらず、地域限定品・土産品などの特別な形で、継続・再出発する道を望む文面で締められています。時代に合わせて、新しい経済活動の形が模索されて然るべきだと思います。

 

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