小中学生向けの経済講座 第101回

9月12日(月)、小中学生向けの経済講座(第101)を開催しました。欠席者が出て、K君1人だけの参加となりました。参加者1人というのは、101回目で初めてのことです。

 

 

武士の経済学
K君が歴史が好きだということで、まずは歴史談義。特に鎌倉~戦国の武士の時代に興味があるというので、武士に焦点を当てました。

 

初めに、武士というのは世界史で見ると実にユニークな存在であるという話をしました。他国に似た例がほとんどないと思います。近いといえば騎士ですが、武士ほど人数が多いわけではなく、社会的役割が異なります。

 

そのつながりで、一所懸命の話をしました。一生懸命でなく、一所懸命。「御恩と奉公」が日本の近代における経済発展の土台となっていきます。ちょうどK君が知らない内容だったので、伝えられてよかったなと。

 

そして、話題は「武士が武士でなくなった」江戸時代へ。侍が刀を筆に持ち替えて、官僚へと変貌を遂げていきます(もちろん刀は差していますが)。

 

K君が「学校の授業で天保の改革のところまでやった」と話してくれたので、三大改革に触れた上で、田沼意次がいかに経済をよく分かっていたかを解説しました。儒学という思想を信奉しすぎたあまり、現実の経済を低迷させた三大改革との違いがあまりに分かりやすい。

 

 

起業とは

以下の記事を使って、起業について考えてみました。

 

 

 

K君に、この記事をじっくり読んだ上で、「食品ロス」ではなく、「起業」という観点で重要なポイントは何かを考えてもらいました。

 

・まだ他の人がやっていない分野で、企業(自分)、消費者、社会の誰もが得をするシステムを構築することができるか。

 

・起業するには、その前段階がある。たくさん考え、たくさん行動し、多くの経験を経て、その実行にたどり着くことができる。

 

・思い込んで一人で突っ込んでもなかなかうまくいかない。

 

・大事なのはタイミングと勢いである。

 

など、この記事は多くのことを教えてくれます。

 

 

今回はK君と1対1で、歴史上の経済と未来の経済について語り合いました。

 

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