小中学生向けの経済講座㊻

5月24日(月)、小中学生向けの経済講座(第46)を開催しました。

今回の主な内容は
①メンバーが興味を持ったニュース
②少子高齢化(前回の続き)
の2点です。

 

メンバーが興味を持ったニュース
Sさんが「たこ焼き器が家電量販店で品薄になっている」という記事を取り上げ、品薄や在庫の積み上がりを防ぐことはできるのか、という疑問を提示しました。

 

これは、ミクロ(企業経営)でもマクロ(景気変動)でも重要な、「在庫」の問題です。Sさんの着眼はレベルが高い。

難しい理論的な話は避けて、自分が家電メーカーの大企業の取締役だと想定して、品薄状態を起こさないためにどんなことができるかを考えてもらいました。

増産の意思決定をしても、原料・部品が速やかに調達できない、生産ラインの稼働率を上げる余地が少ないなど、臨機応変に対応するのが難しいケースがあることを説明しました。

 

続いて、I君が「MS IEサポート終了へ」の記事を持ち込み、抱き合わせ販売や独占禁止法について質問しました。

 

質問に答える前に、パソコン、マイクロソフト、ウィンドウズ、IE(インターネット・エクスプローラー)について、基礎知識を説明しました。これだけでも盛りだくさんで、かなり時間を要しました。

その上で、抱き合わせ販売とはどういうことで、それを行うとなぜ独占禁止法に抵触するのか、それはどういう点で望ましくないのか、などを解説しました。

 

最後に、K君が「トヨタ自動車の水素エンジン車が24時間耐久レースに参戦する」という記事を紹介してくれました。

 

このレースが5月22日だというので、さっそくネットで調べてみると、めでたく完走していました。しかも、ゴール時のドライバーは豊田社長ご本人だそうです!

その後、排出する窒素酸化物や燃費などの課題について、質疑応答を行いました。

これまでに何度となく、未来の自動車やトヨタ自動車の取り組みについて取り上げてきましたが、それに関連したニュースを紹介してくれました。K君、ありがとう!

 

②少子高齢化

前回の続きです。これから人口が減る中で高齢者の数が増えていく、という推計をグラフで観察しました。65歳以上を高齢者とする定義を改めれば、印象が大きく変わるとの意見が出ました。

また、高齢者の単身世帯が増えているというデータに対しては、シェアハウスなどの活用を進めるべき、との意見が出ました。

その上で、年金や高齢者福祉、医療費の増大に話題が及びました。「高齢者の定義を75歳以上でよいのではないか」「AIの活用で、高年齢でも働ける環境を整えていくとよい」「年金制度は受取開始年齢を上げるべき」などの意見が出ました。

前回に続き、大変活発なディスカッションとなりました。少子高齢化のテーマでここまで意見がたくさん出るとは…。またしても予定分をこなしきれず、次回に持ち越しとなりました。

今回も内容の濃い講座でした。

 

Follow me!