小中学生向けの経済講座㉕

11月30日(月)、小中学生向けの経済講座第25を開催しました。

最初は株式投資シミュレーションの経過報告。相場全体がさらに大きく上昇し、ついに4人ともプラス領域に入りました。全員黒字ですよ(笑)。

中でも、I君指定の銘柄 東京ドーム(9681)が急騰し、講座当日の11月30日はなんとストップ高を記録しました。ストップ高は珍しいので、PCでその結果を見せると、I君が以下の新聞記事を取り出して、披露してくれました。

そうなんだよ、これがその理由なんだよね!さすがI君、しっかり報道をウォッチしています。経済講座の成果がバッチリ出ているねぇ。

 

次は、前回課題としておいたディスカッション「もしこの世の全員がお金持ちになったら、経済はどう変わるか」です。こんなことは現実的には起きませんが、思考実験として大変よいテーマです。

3人からたくさんの意見が出され、これまでの25回の経済講座の中で最も活発なディスカッションが実現しました。出された意見からいくつか抜粋して、以下に記します。

・買い物が増えるので、売り上げが上昇し、世の中全体で金回りがよくなる。
・絵画や土地などの価値(価格)が上がる。
・税収が増えるので、政府のできることが増える。高齢化対策、農業支援、消費税率引き下げなど。
・お金がたくさんあるのだから、株式発行による資金調達の必要が低下し、株式の意味合いが変わってくる。
・天然資源をたくさん保有する国が強くなるのではないか。

素晴らしい、の一言です。レベル高い。もちろんディスカッション中はコメントを付けながら進行しましたが、心の中ではただただ「なんとレベルが高い人たちなんだ!」と感心していました。

 

最後は、以下の新聞記事を読んで、コロナ対策としての現金給付に賛成か、反対かを論じてもらいました。

「反対ではないが、所得税を一時的にストップするなど、他の方法もあると思う」という意見がありました。他の方法はどうかという思考が自然にできるのは、経済というフィールドにとどまらず、大変優れていますね。

実に実りの多い今回の講座でした。

 

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