定期テストの結果から思うこと(2)

第二は、問題の作り方についてです。

一部に?マークが付くような、難易度の高すぎる例がありますが、大部分は上手く作られていて感心します。

上手く作られている試験問題は、より多くの生徒の努力が点数に反映され、且つ上位層の生徒が90点台で大勢固まってしまうようなことがありません。実にお見事!と声を上げたくなるようなケースもあります。

難易度の高すぎる試験問題では、平均点が40点前後というような場合があり、これは20点台や30点台の生徒が大勢存在することを意味します。これが続けば、彼らの意欲は失せる一方ではないか、と懸念します(実際に続いている事例あり)。

問題をつくるのが難しいのは理科だと思います。理由は至ってシンプルで、単元による違いが最も大きいから。難易度の調整が難しそうです。数学も理科ほどではありませんが、計算と関数と図形で違いが出ます。

社会は、毎回地理と歴史の両方からの出題という学校が多いので、地理と歴史の得意・不得意の差が表れにくくなっています。

比較的問題作成が楽なのが国語と英語です。単元による差はほとんどないといっていい。国語は古典がありますが、中学の古典は易しく、あまり差が出ません。

※国語は記述問題、英語は英作文の凝った問題を出せば、問題作成(と採点)が大変になりますが、そういう出題を見ることはほぼありません。

最後に1つ提案。主要5教科の問題用紙・解答用紙の形式を学校内で揃えたらいかがでしょうか。B4なのか、A3なのか。冊子型なのか、バラバラのタイプなのか。また、バラバラの場合、片面印刷なのか、両面印刷なのか。そして、字の大きさや字体を揃えましょう。これらは決して難しいことではないと思いますが。

 

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