自分がスタディクラブでお世話になったのは中2から大学入試までの5年間ほどです。中学での成績が芳しく無く、塾に行きたいと母親に相談したところ、地域の情報誌からスタディクラブを見つけてきてくれました。

 

通い始めて最初に感じたのは、同級生から聞いていた塾の姿とは形が異なることでした。授業を受けて課題が出されてそれをこなしていくというのが自分の持っていた塾のイメージでしたが、スタディクラブでは授業は基本的になく、常時自分の課題に取り組んでいくものでした。

 

この形が自分にはとてもよく作用し、自分で納得の行くレベルまで学力を向上させることができました。 上記の課題にしても、入ったばかりの頃は指定の参考書に個々で取り組んでいくものでしたが、取り組み方は各々に任されていましたのでどうすれば効率よく行えるかを考えながらやることを自然と意識させられていました。

 

年次が進むと課題自体も話し合いながらいつまでに何をという形で決めてやる形になり、より自分で考えて学ぶ度合いが強まりました。これらを通して考えて学ぶことと”癖つけ”できたように思います。

 

また、石川さんがとても知見の広い方なので、浮かんだ疑問を投げかけると即座に適切に回答してくださいました。これは学校や受験の学習で出てきた疑問にとどまらず、本や日常生活で浮かんだ疑問に対してもです。疑問のある状態で物事を進めていくことが苦手な私には、これも大きかったように思います。

 

お世話になったのは大学入試まででしたが、以降の大学院入試や仕事に至るまで、やればできると思いながら取り組めているのはスタディクラブで得た目標を立てて考えながら進めて行くことができているからのように思います。今でも非常に感謝しています。

 

当時のスタディクラブも本がたくさん並んでおり、興味をそそるものを手にとって気軽に読める環境がとても気に入っていましたが、写真を見るに新しいスタディクラブはさらに魅力的な空間に仕上がっているようなので、是非いつかお邪魔したいと思っています。

 

(注)浅見君は在籍期間を通じて、“自分で考え、自分の学習を組み立てる”ことを極めて高いレベルで実践し、結果もしっかり出した稀有な存在です。当時、私は彼のことを心から尊敬していました。一時は連絡が取れなくなっていましたが、今回突然「卒業メンバーの体験談」が届き、驚きと同時に喜びでいっぱいです(石川談)。