僕が石川さんに初めて会ったのは小学2年生の時でした。同じ小学校に通う友人のお姉さんが通っていると母が聞き、僕を通わせようと面談に行ったのが最初です。面談前は、「塾」に通うのはなんとなく気が引けました(やはり遊びたかったです、笑)。

 

しかし、実際に面談をして石川さんに会ってみて感じたのは、元々持っていいた「塾」のイメージではなく、分け隔てなく接してくれる石川さんと「スタディクラブ」という場所の居心地のよさでした(本の多さとネコのチャー吉とひなのも印象大でした・・・)。

 

今になって思うと、この「スタディクラブ」という位置づけが今の自分自身にとって非常に大切な場所であったと感じます。

 

その理由は、自ら考える環境と、もし疑問があった場合はすぐにその疑問を確かめられる環境であったからです。一般的な「塾」のイメージにあるような、講義を受け、ノートを取り、テストを受けるといった流れはほぼ経験していません。ある程度の目標提示や課題などはありましたが、基本的には自分で計画を立てながら自ら取り組んでいく。その中で疑問があれば都度相談することで解決していく。これが主な流れで、教わるというより学ぶという表現がふさわしいでしょうか。

 

この経験は、全体のイメージやゴールへの道筋を考える力などで、今社会人として仕事をする際にも大いに活かされていると感じます。そして、なによりも学校では経験できないような経験をさせてもらえたことが、僕自身にとって一番の財産であると感じています。

 

他にもいろいろなことを経験させてもらいました。近隣公園で開催されるフリーマーケットへの参加やスリランカ人の方との国際交流、花やしきに行ったことなどなど。そしてそれを他学校や他学年のメンバーと共有できたこと。今になって考えると、小学生が学校以外の「社会」に触れる機会を与えてくれたのかなと思います。

 

高校1年で一時中断期間はあったものの、高校3年の大学受験終了まで石川さんにお世話になりました。小学2年からなので、約10年間といったところでしょうか(18歳までなので、半分以上の期間を共に過ごしたことになりますね、笑)。

 

石川さん以外にも、講師の方々にも非常にお世話になっていたため、僕自身も講師としてスタディクラブの協力をしていきたいと考えていました。しかしそんな中、千葉のスタディクラブは閉めて、石川さんが名古屋に行かれるとの話が。

 

無事に大学受験も終わり、進路も確定したタイミングであったことと、石川さんに恩返しがしたい気持ちから、最後の引越作業を手伝わせてもらうことにしました。改めて本の多さを実感するとともに、10年間を過ごした場所を片付けるという、なんとなく切なさを感じながらの引越でしたが、石川さんの千葉での最後の作業を手伝えてうれしかったことを今でも覚えています。

 

長々と想い出を書きましたが、石川さんは一人一人にしっかり向き合い、「勉強」だけではない「人」としての成長を考えてくれていたと思います。そして僕自身にとってスタディクラブは今でもかけがえのない思い出の場所です。

 

(注)本文にもあるように、宇野君は千葉から名古屋に移る時の引越作業を手伝ってくれました。膨大な数の書籍を段ボールに詰めていきながら、二人でいろいろな言葉を交わしたことが大変強く印象に残っています。素晴らしい思い出です(石川談)。

 

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