「先生」と呼ばれるのは苦手(3)

「先生」と呼ばれるのが苦手である理由はもう一つあります。

それは、メンバーの皆さんの方が自分よりも優れている点があることが珍しくないことです。たとえば中学2年生のメンバーであれば、自分が中学2年生だったころを思い出します。すると、当時の自分と比べて、この目の前にいる○○君の方がよっぽど立派である!などと考えるわけです。

時には今の自分と比べても、メンバーの方が上だと思うことも少なくありません。「なるほど!」「いい質問だねぇ」は私の口癖のようですが、言われてみればこちらが勉強させてもらったと感じる時にそういうセリフが出てきます。

また、スポーツや芸術・音楽などについて、もうカッコいい!としか言いようがない活躍しているメンバーも多くいます。自分にできないことをやっているのですから、当然尊敬の対象です。私は学生時代から「すごいものはすごい」「優れているものは優れている」と考え、相手が年下でも自然に敬意を抱いていました。それが大人になっても、何ら変わることなく続いています。

以上、3回にわたって「「先生」と呼ばれるのは苦手」について書き連ねてきました。スタディクラブのメンバーには、私を「先生」と呼ばないことによってリラックスし、学ぶことを能動的に考えてほしいと願います。「先生から言われた通りにやる」という考え方一辺倒では、成長の芽を自ら摘み取ってしまうことになるのではないでしょうか。

また、「石川さんはどうして「先生」と呼ばれたくないのだろう」から始まって、大人との関係について考える機会になれば、さらに幸いです。

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