S君の本質を突いた質問

歴史の勉強をしていたS君(中学1年メンバー)が質問をしてきました。

 

どうして仮名文字はひらがな、カタカナと2種類もあるんですか。どちらか1つあれば十分だったのではないのですか。」

 

<回答>
ひらがなは女性用、カタカナは男性用です。ひらがなは丸みを帯びた字が多く、女性好みの ❝かわいい❞ 字体になっています。一方、カタカナは角ばった字が多く、男らしさが表れています。

 

<追加説明>
字に女性用・男性用という発想が実にユニークで(言葉使いなら他の言語にもあります)、それが今から約1000年前(平安時代)だという事実に驚かされます。そして、そこから女性によって優れた文学が生み出されたことが素晴らしい(『枕草子』『源氏物語』など)。

 

さらに、その後、ひらがなもカタカナも使い続けられ、女性・男性ともがその両方を使うようになり、現代まで続いています。カタカナは西洋言語からの外来語を表記する際に大いに役立っています(※つくられた当初は漢文を読む際に用いられました)。

 

 

以上の点は、学校のテストには全く出題されません。学校で学ぶ社会科は事実関係を辿ることがその大部分を占め、深掘りするような機会があまりないのが残念です。

 

スタディクラブでは、このような質問を大切にして、そこから会話を発展させていくことがよくあります。S君、これからもどんどん本質的な質問をぶつけてきてください!

 

 

 

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