Hさん、レポート完成
2025年9月12日付のブログで紹介したHさんは、ついに総合型選抜入試のためのレポートを完成させました。
テーマ決めの段階から伴走してきましたが、Hさんの能力の高さや探究心の強さ、そして遂行力を、繰り返し実感することになりました。
当然ながら、Hさんにはレポートの経験がないので、一連の方法は説明しました。
・テーマの選び方
・文献・資料の集め方ならびに読み方
・構想の練り方→レポートの組み立て方
・文章表現のコツ
・PC作業の方法
Hさんは大変呑み込みがよく、少し説明すると、後はほとんど自力で実行することができ、且つ時間効率も高く、「えっ、もうそこまで進んだの!?」ということが何度もありました。
Hさんは西洋史における、ある人物をテーマに選びました。普通の高校生には到底選べない、特殊な人物で、他の受験生とかぶることはまず考えられません。その時点で既に「おもしろい」と思いましたが、非常に多くの文献・資料を読み、メモをとり、自分の考察観点から凝縮していくプロセスが、傍から見ていて非常にエキサイティングでした。
出来上がった作品は、
・全体観とフローチャートがしっかりしていて、何を言いたいのかが明確に伝わってくる。
・日本語の使い方が巧みで、読んでいて非常に脳に心地よい。
・レイアウトも美しく、見栄えの点でも完成度の高いレポートに仕上がった。
という印象です。
※僕は論文・レポートのアドバイスをする際、内容については極力手を入れないようにしています。その人のレポートであるためには、本人の脳作業によって抽出されたものが表現されていないといけないと考えるためです。インプット→脳内加工→アウトプットの太い幹の部分を自分自身で作り上げることが肝要です。
さて、Hさんの「仕事」はまだ終わりません。次はプレゼンテーション時に(面接官に)配布する資料を作成します。引き続き、Hさんが楽しみながらこの知的作業に取り組むことを期待しています。
