高校3年生メンバーTさんの勉強に理想の形を見る
高校生メンバーTさんが楽しそうに勉強している。3年生なので迫るものがあり、ハードにやりこんでいかなければならない局面ではあるが、内容そのものをenjoyする(楽しむ、享受する)様子がよく伝わってくる。
たとえば世界史。別々の知識がタテ・ヨコにつながり、「なるほど」「そういうことか!」という反応が目立つ。何がおもしろいのかの説明を聞くのが、こちらは大変楽しい。脳の喜びを共有する。覚えるだけでなく、historyをしっかり考察しているなと感じる。
英語や古文も、文章が徐々に読めるようになるにつれて、その内容について考えられるようになってきている。ここでも、単に語彙力を伸ばすとか、和訳・口語訳ができるようになったという次元にとどまらず、考察ができている。
さらに、数学や地学でも同様の様子が見られ、多くの分野について、Tさんの強みが発揮されている。Tさんは中学生の時からそういう面を持っていたが、大学受験を控えたこの局面で再びその特性が磨かれていることが嬉しい。
Tさんが嬉しそうに話してくれる内容を聴くのが、こちらとしては大変楽しい。正直なところ、いつまでも聴いていられるほどだ(実際には学習を進めていかなければならないし、他メンバーへの対応があるので、ほどほどで区切ることになる)。
この自発性は大学に入ってから、あるいは学生の肩書を外してから大いに生かされる。自分の頭で考えて、おもしろい点を見つけ出し、それについて考察したり、アウトプットしたりする。課されたものから宝を見つける・・・この知的活動習慣を続けていけば、Tさんが将来魅力的な人として輝く場面は確実に増えていくと思う。僕はそういう人とたくさん出会ってきた。