“水素の爆発”を経験できたTさん、経験できなかったY君
中学2年生の理科は化学から始まります。
TさんとY君は、学校で「水の電気分解」の実験を行ったそうです。水を電気分解すると、陰極と陽極の両方に気体が発生します。
陰極に発生する気体に火のついたマッチを近づけると、気体が音を立てて燃えることから、この気体が水素であることが分かります。太陽の爆発や水素爆弾のプチ疑似体験です。
水 → 水素 + 酸素
2H2O → 2H2 + O2
Tさんはこの “爆発” を自分自身ではっきりと体験したのに対し、Y君の班では反応が大変弱かったそうです。Tさんはその時の驚きを楽しそうに語ってくれ、Y君は残念そうでした。
同じ実験を同じ手順で行ったはずなのに、違う結果が出た。これが科学実験の真髄です。先生の言う通りにやったはずが、どこかで何かが違っていたために、教科書通りにならなかった。科学の現象の中にはそれほど繊細なものがあるということがよく分かります。
できれば、その原因を探るところまでやれると理想的です。これまでに、 “実験のエラー” から意外な収穫、世紀の大発見の数々が起こってきました。
失敗した実験から「科学とは何か」を学ぶことができれば、それは大成功です(正しい結果は教科書を読めば分かります)。
新型コロナの頃、理科の実験が行えなくなり、大変残念に思っていました。学生の皆さん、たくさん挽回して、科学の楽しさに触れ、「科学の精神」 を身につけてください!
