期末テストの核心
中学生の期末テスト・シーズンです。今回は各学校のテスト日程がほぼ同じ日程に集まっていて、現在、スタディクラブの全中学生メンバーが、期末テストに向けて各自の取り組みを進めています。
定期テストの意義は、与えられたミッション(日程、科目、出題範囲)に対して、自分の課題(目標)を設定し、それに向けてどう取り組むかを自分で考え、工夫し、実践することにあります。
テストを終えた後、一連の流れを振り返り、総括を行い、よかった点は直接的な収穫とし、悪しき点は次回への課題=改善点とし、その後に向けての意識を高めていくところまでが、定期テストの意義になります。点数や順位はあくまでそれらを判断するための一つの指標です。
そのことを踏まえた上で、学年別に論じてみると、
1年生は、これまでに2回ないし3回の定期テストを経験しています。中学のテストがどういうものか分かってきたところで、新しい試みを行うとよいと思います。たとえば、
・勉強の時間帯や休憩の取り方などを変えてみる
・勉強のやり方を変えてみる(定期テストは暗記コンテストの要素大)
・特定の科目を強化指定科目とし、勉強にアクセントをつける
などです。スタディクラブで個別に協議していますと、いろいろと細かい工夫点が出てきます。1年生は、内申点に関係ないということも含めて、思い切って様々なスタイルを試しながら、自分の特性を見出していく時期だといえます。
2年生は、1年生よりもはるかに定期テストの経験回数が多いので、勉強の方法という点では固まりつつあると思います。2年生の課題は、質を高めていくために、量を増やしていくことです。質を高めるためには、量が必要です。これは勉強だけでなく、スポーツや芸術・音楽などについてもいえることです。
また、量を増やすことは自分の限界に挑戦して頑張るという行動につながります。この点での意義も大きいと思います。ただし、この点は成長の個人差があるので、一概には言えません。たとえば、まだ成長期が来ていない子にとっては、限界を意識して長時間の勉強をするという行為は体力的に難しいでしょう。
3年生は、実質的にこれが中学生最後の定期テストです(※3学期に定期テストを行う学校と行わない学校があります)。言うまでもなく、内申点を上げるラストチャンスですので、これまでの経緯を振り返り、どの科目に力を入れることが望ましいのか、戦略を立てて臨むことが肝要です。
たとえば、1学期に「4」に近い「3」を取っている科目があれば、それにより多くのエネルギーを注ぎます。中間テストでよい位置につけている科目も、当然狙い目です。逆もあり得て、中間テストでピンチに立たされた科目があるなら、そこを落ちないように下支えすることになります。
定期テストといいますと、点数や順位に注目が行きがちですが、数値で表されるものは全体の一部に過ぎません。スタディクラブでメンバーの学習を細かく考察していて、そのことを常に実感しています。
点数には反映されなかったものの、明らかに力をつけたケース、弱点を克服するための適切な勉強を実現させたケースなどは、「よくやったね」と声を大きくして褒めるようにしています。
上記のように中3メンバーは内申点に拘る勉強になりますが、スタディクラブのメンバーには「長い目で見た時の ❝人生の糧❞ になるような努力と成果を追求していこう」と声がけしています。