小学生I君の想像力と創造力

小学生のI君は、サマーセミナーで読書感想文(学校からの課題)を行いました。

読書感想文は、決まった1つの答があるという世界ではありません。答はたくさん、数え切れないほどあり、それは一人ひとりの頭の中、心の中に存在します。

私の読書感想文のアドバイスは、決まった型にはめようとしません。書き方に困っていれば、きっかけとしての基本形を示して、その意味を説明した上で、そこから自分にとって書きやすい方法を工夫するように伝えます。質問や相談に答えながら、本人の希望や意見を生かして最終形に持っていくよう進めます。

また、こういうことを書きなさい、という言い方は決してしません。それはもう、その本人の感想文ではありません。本人が書く内容に困っているとすれば、それは本の選択が適切でないということです。本人が「おもしろい!」と思う本であれば、感想文のネタに困ることはそうそうありません。そのため、本を決める段階からアドバイスすることもあります。

さて、本ブログの主人公のI君です。私は長い間、ずいぶん多くのメンバーに読書感想文のアドバイスを行ってきましたが、こんなにレベルの高いやりとりをしたのは初めてでした。

読んだ本から発想の膨らませ方が驚くほど素晴らしく、このままだと元の本よりも内容の豊富な物語を書いてしまうのではないかと思うぐらいの勢いでした。「あまり書きすぎると感想文ではなく、自分の“作品”になってしまうよ」とアドバイスしたぐらいです。

また、その膨らませた発想を整理しながら語句にし、文にし、文章にしていくプロセスも抜群でした。清書前の最終段階で枚数制限が大きな制約となり、構成にやや難が生じてしまったため、その点を改善するアドバイスを行いましたが、枚数制限が厳しくなければもっと書かせてあげたいと、心の底から思いました。

あらゆる点で非常に優れていて、自分の小学生時代とは比べ物にならない。そして自由な感性で思いっきり、元気よくペンが動いていくので、自分が下手に手を出してはいけないと感じました。光る才能を小さくまとめてしまうのはNGです。

結局、読書感想文そのもののアドバイスは通常に比べてはるかに少なかったので、その本の背景となる事柄(+アルファの客観的事実)について説明してあげました。その話にも(少々難しい内容でしたが)強い関心を示し、さらに感心しました。

一人の少年の想像力と創造力に驚かされた読書感想文でした。I君、ありがとう!

 

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