小中学生向けの経済講座 第77回
2月7日(月)、小中学生向けの経済講座(第77回)を開催しました。
前回経済講座(第76回)の①で先物相場の話をしましたが、最低限の説明しかせず「不完全燃焼」だったと感じたので、今回は資料を使って解説しました。
尾河眞樹監修『為替のしくみがこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社)を利用させていただきました。
①先物取引
<ポイント>
・事前に条件を決めておき(先物予約)、期日に実際の受け渡しを行う(予約の実行)。
・先物取引が行われる理由は、将来の価格変動リスクを軽減するためである。
・為替の先物はメーカーや商社など、輸出入業者が活用する。
・外貨預金など資産運用の場でも、為替差益を目指して先物取引が利用される。
・株式や債券の先物でも、原理は同じ。
②オプション取引
<ポイント>
・「買う権利」と「売る権利」を売買する。
・条件を決めた上で、買い手は売り手にプレミアム(手数料)を支払う。
・期日が来た時に実際の受け渡しをするのは先物取引と同じ。
・ただし買い手は期日が来た時に、状況が不利ならば権利を放棄することができる。
・その場合、売り手には決済の義務が生じることなく、プレミアムが収入となる。
難しいところを説明で補い、質問に対応しました。金融の専門用語が多く難解なのですが、3人とも「このような世界がある」ということをよく理解できたと思います。
最後に、世界で最初の先物市場は大阪の堂島米市場であることを付け加えました。