小中学生向けの経済講座 第55回

8月4日(水)、小中学生向けの経済講座(第55回)を開催しました。

今回の主な内容
①メンバーが興味を持ったニュース
②特別テーマ:リーマン・ショック

 

⓵メンバーが興味を持ったニュース

I君から「グーグル、スマホに自社製チップ」という見出しの記事が紹介されました。

 

その趣旨は次の通りです。

・グーグルが今秋に発売するスマートフォンに、初めて自社製のチップを搭載する。

・高水準の人工知能によりカメラ機能が向上し、翻訳能力も上がる。

・iPhoneと同レベルの価格設定にすると見込まれる。

チップの中身のことは、ハイレベルな専門家か、内部の人間にしか分かりませんが、これまで低価格路線を歩んできたピクセル(グーグル)が自信を持ってニューモデルを発表したことが伝わってきます。どこまで進化を続ける、スマートフォン!?

 

②特別テーマ:リーマン・ショック

初めに、リーマン・ショックについて調べてきたことを、3人から発表してもらい、それをベースに理解を広めていきました。要点は以下の通りです。

・リーマンとはリーマン・ブラザースという米国の大手投資銀行のことであり、リーマン・ショックとはそのリーマン・ブラザースが2008年に経営破たんしたことを指す。

負債総額は約64兆円に達し、米国経済史上最大の倒産となった。

・米国で低所得者向け住宅融資が積極的に行われ、住宅バブルが発生したことが背景にある。その融資の債権を巧みに証券化し、リスクを抑えた金融商品として販売していた。

・リーマン・ショックの影響は米国以外にも広がった。日本経済にも影響を与えたが、欧州ほどではなかった。

<石川からの解説>
1点目と2点目について、前年(2007年)からいくつかの金融会社が潰れていて、リーマン・ブラザースが最後の大物だったことを捕捉。

・3点目について、サブプライムローンについて説明し、バブル崩壊の悲劇を確認した。前回のバブルの学習がさっそく生かされ、非常によかった。

・4点目について、日本に与えた影響の内容を確認し、一方で日本の金融機関はヨーロッパの金融機関ほどのダメージを受けなかったこと、日本の中では名古屋経済圏(トヨタ経済圏)は東京圏・大阪圏と比べて抵抗力が強かったことを説明。

※Sさんが「リーマン・ショックでアメリカの景気が大きく悪化したのなら、日本からの輸出が減って、日本の企業にマイナスの影響があったのではないか」と発言してくれました。これまでのマクロ経済の勉強の成果が出ているねぇ!とっても嬉しい瞬間でした。

 

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