小中学生向けの経済講座 第163回

今回のテーマ:自由競争か、同じ数ずつ分けるか その5

 

前回(第162回)の続きであり、これがラストです。最後は、今までの内容を踏まえて「私の理想の村」をつくってください。

 

<大前提>
A村:自由競争で、自分の収穫は全て自分のものになる

B村:収穫を村でまとめて出荷し、売上を全員で等分する

 

 

<メンバーの意見>

・自由を大切にする村がよい。犯罪には厳しい。自然がきれいで、みんなが幸せに暮らせる村をつくり、SGT村と名付ける(S=幸せ、G=自由、T=天国)。

 

・成果をみんなで分けることを大事にしたい。そして、売上の5%を村の共有財産とし、村全体のために活用する。また、働きに応じて休みが出る制度にする。

 

・自由競争で日本最高級のリンゴづくりを目指す。ただし、病気の時の救済措置は設ける。農薬は使わない。

 

・自由なA村スタイルをベースとし、アクシデントがあった人を救うために、売上の何%かは貯めておく。ある程度の安心も大事だと思う。

 

・今年はA村スタイル(自由競争)、来年はB村スタイル(皆で分ける)というように交互にやったらどうか。また、リンゴ狩りキャンペーンで観光業にも力を入れたい。

 

・自由競争が大事。直売所をつくり、そこでの売上1位の人には特別ボーナスが出る。競争により村は活性化し、豊かになる。

 

・リンゴを使った商品を開発し、それを販売する。ジュース、ジャム、クッキーなど。

 

・お金を借りられる制度をつくったらどうか。うまくいかなくて困った時はもちろん、積極的に商売を拡大する際にも有効だと思う。

 

・A村スタイルとB村スタイルの中間がよい。チーム制にして、好成績を上げたチームとそうでないチームで、ボーナスに差をつける。

 

・リンゴ以外の果物づくりも行い、フルーツ村として有名になる。訪れる人たちにいろいろなフルーツを楽しんでもらう。

 

・駄菓子屋さんとラーメン屋さんをつくり、村人が楽しめるようにする。

 

・自然に恵まれた村に、赤ちゃんから高齢者まで、皆が楽しく暮らす。学校や子どもだけの広場も整備されている。

 

 

 

連続シリーズの5回目でした。思わぬ反響で長く続き、毎回大盛り上がりで発言が止まらず、終わらせるのが大変でした(笑)。資本主義と社会主義に関するディスカッションでしたが、ここまでたくさんの意見が出るとは思いませんでした。また、本質をとらえた鋭い意見が随所に出て、大いに驚かされました。

 

シリーズ完!

 

 

Follow me!